論壇ジャーナル

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三橋TV第54回

三橋貴明氏の三橋TV第54回。

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「言論活動の原点」と題し、財務省が握る権力の強大さについて解説しています。

緊縮財政を推し進める財務省の官僚について、「日本の憲政史上、ここまで財務省の権力が圧倒的に強くなったことはない」と強調しました。

 

権力肥大化の経緯を、国土交通省を例示しながら次のように述べました。

国交省は昔は特別会計道路特定財源を持っていた。当時は財務省の言うことをきかなくても予算があり、道路作れた。ところが福田内閣のときの道路国会で、特別会計財務省の傘下の一般会計に移され、財源を取り上げられた。国交省はそれ以降、道路一つ作るにも財務省に頭を下げなければならないんです。

公文書偽造の問題にも触れながら、財務省の問題を指摘しました。

安倍総理は2回消費増税を延期した。そこで森友問題が出てきた。あれは財務官僚のリーク。そしたら支持率下がった。

森友に絡めて、財務省が行政文書の改ざんをやった。とんでもない話。普通だったら財務大臣は辞め、財務省も解体を前提にした組織改革の話になるはず。でもならなかった。

前は、大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ事件が大問題になった結果、大蔵省は財務省に分割された。小さくなったから権力弱まるのかと思ったがとんでもなくって。国税庁財務省のタッグで権力が肥大化していって、ほかの官庁の権限が取り上げられた。それを繰り返してここまできた。

このまま財務省の緊縮路線が続くとどうなるのでしょうか。デフレから脱却できないまま、格差が拡大すると語気を強めました。

財務省が権力を持ち続けてデフレが続くと、間違いなく格差が拡大する。一部のお金持ちはやたら所得を稼ぎ、一般庶民はだんだん貧困化していく。するとどうなるか。

一般大衆が耐えきれなくなり、暴動テロ犯罪が増える。最後は上位の方を皆殺しにしろみたいな話になる。革命はこうして起こる。

大震災起きたら、今まで虐げられてきた多数派の貧困層が略奪する。自然災害のときは、みんな等しく財産を失う。そのときに必要なのは助け合い。お金持ちが助け合おうといっても、ふざけるなとなる。

格差が広がった国外では、富裕層とそれ以外の一般人の戦いが起きているといいます。その流れは、日本も例外ではないようです。

アメリカでトランプ大統領が誕生した。イギリスのブレグジットもある。ギリシャではポピュリスト政党と極右政党の連立政権になった。フランスはマクロン政権のグローバリズムに耐えられなくなった民衆が黄色いベスト運動を起こしている。

日本でも今年からこの動きが始まるのでは。そのぐらい緊縮財政の威力はでかい。財務省の権力がでかすぎてそうならざるを得ない。